🎨ウチマナベ美術ブログ🌊

油絵

こんにちは、絵画クラス講師の折笠です!

第1回目の内容は、油絵の具についてお話していきます。

油絵の具は「顔料」「乾性油」「体質顔料」によって作られています。顔料は、鉱石や石などで作られる「色」になるもののことで、たまに名前を耳にする方もいると思います。ですが、「乾性油」と「体質顔料」って聞き馴染みないですよね?「乾性油」は、顔料をキャンバスに固着させる役割を持っていて、リンシードオイルやポピーオイルなどが使われています。「体質顔料」は、絵の具を盛り上げたり、乾燥を早めてくれたり、カビを防止してくれたり…絵の具の補助をしてくれます!

中身を見た通り、絵の具の中にはオイルが入っているため、アクリルや水彩絵の具の様に水は使えません。なので、油絵の具はオイルを使って絵の具を溶かします!絶対に水は混ぜないでくださいね!

それと、絵の具にはA、B、C…とチューブの裏に表記されています。Aが1番安価で、アルファベットが進むにつれ値段が高くなるのですが、これは顔料に使われる鉱物が高価なものだったりするからなんです。高くて手が出せない…と思ったら、「ヒュー」と書かれた絵の具が安くておすすめです!

じつは、「乾性油」と「体質顔料」があれば、顔料を用意してオリジナル絵の具を作ることも可能です…!(配合などコツがめっちゃいりますが)花粉や家の周りにある土なども油絵の具にしちゃえます。私は市販の顔料で一から油絵の具を作ったことがあるのですが、チューブに絵の具を詰めるのが個人的に1番大変でした…。チューブのおしりから絵の具を詰めて、中の空気を出すように閉じた後、2、3回端を折り畳んで完成なのですが、もったいない精神のせいで絵の具を詰めすぎて溢れちゃうんです。悲しいですね…。
自分で1から作らなくてもいいので、買った絵の具を好きな色に混ぜて空チューブに保管しておくのもおすすめです!

今回は軽く絵の具の中身についてお話しましたが、次回もまた画材に触れつつ、油絵の表現方法についてお話しします。👋